BMW、7代目となる新型「3シリーズ セダン」を発表! https://t.co/8rt6zSe3P9 @autoblogjapanさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年10月8日
アテンザの恩人
BMW3シリーズが7世代目にFMCしました。マツダとアテンザにとっては3シリーズは「恩人」みたいなもの。4世代目のE46系が世界的なヒットを遂げて『スポーツセダン』というカテゴリーを作り、それを追いかけてアルファロメオ156やトヨタ・アルテッツァ、ホンダ・アコードが、フラットな走りとハンドリングを競い合う。
スポーツセダン市場の創始車
そこに2002年に参入したのが初代アテンザで、E46をはじめとした先駆車が温めてくれた市場で、そのポテンシャルを存分に発揮し、MAZDAに金井誠太あり!!を強烈に世界にアピールすることに成功。初代デミオにアテンザが続き、翌年には初代アクセラも見事にグローバル40万台の一流セールス車へと駆け上がったことで、どん底にあったマツダの業績は急回復を見せた。2004年くらいは営業利益が1000億円を超えてました!!
輸入ブランドに支えられたMAZDA
フォードのバックアップと、BMW、アルファロメオが用意してくれた活躍の場があってこその、MAZDAなのだから、フォード、BMW、アルファロメオには足を向けて寝れません。さらにBMW様には、2012年にも大きくお世話になりました。株価400円の危機的状況を迎えていた2012年の上半期から、3代目アテンザがディーゼルユニットとともにデビュー。すでに先陣を切っていたCX-5もその頃から売り上げがさらに伸びる!!これも全ては6世代目のF30系BMW3シリーズに用意された320dのおかげだ。ディーゼルのイメージアップはBMWの好感度があってこそだったと思う。
アテンザと同じで奇数世代は売れる!?
4世代目(E46)と6世代目(F30)はMAZDAのために存在した!?というわけではないだろうけど、このありがたい2世代よりも圧倒的に売れたのが5世代目(E90)だった。6世代目(F30)はE90と同じシャシーを使っていてキープコンセプトだったが、7世代目のG20系はボデーサイズがとうとう4700mmを超え、GHアテンザ(先代)に近いサイズになった。この大きさには妙味があって、まだまだたくさんいる5世代目(E90系)オーナーだけでなく、GHアテンザやマークXのオーナーもサイズ&デザインに惹かれるところがあるんじゃないだろうか。
BMW低迷の原因
MAZDAの恩人に後ろ足で砂をかけるようだが、BMWのマーケティング(売り方)には、ちょっと納得できないところがある。いやちょっとではない、ほぼ全面的にだ。なんでこんなバカな
ことをするんだろう・・・、勘違いして欲しくはないけど、決してクルマが酷いという話ではない。たくさんある中から時に気に入らない(買う気にさせない)ところは、公式のスペック表に表れている。
こだわりなのか?誤魔化しなのか?
BMWといば「バイエルン発動機」だから、エンジンには相当なこだわりがあるブランドである。エンジンスペックの表記方法もMAZDAとは違う。MAZDAのユニットだと、2LのスカイアクティブGだと「156ps/6000rpm」と表記されるところを、BMWだと2Lターボで「184ps/5000~6500rpm」と書いてある。5000rpm回しても6500rpm回してもミッション容量の都合でカットされる。
自動車行政のせいにする!?
MAZDAのように書くならば「184ps/5000rpm」だ。ターボ化によってBMWは目に見えてピーク回転数が下がってしまった。M3のユニットも自然吸気時代は8200rpmだったが、現在ではごくごく平凡な5500rpmだ(スペック表記は5500~7300rpm)。カーメディアのオッサン達は欧州の自動車行政があまりに「画一的」でBMWのアイデンティティを奪ってしまった!!と圧倒的に擁護に回っている。
BMWとは別の道を行く
自動車行政があまりに強引なのは欧州だけの話ではない。日本においては圧倒的なHV優遇税制によって、MAZDAもTHSを導入するなど試行錯誤が続いたが、MAZDAはハイブリッドではなくスカイアクティブXというブレークスルーに賭けた。メルセデスやBMWは全くなす術もなく丸め込まれ、ポルシェ、ホンダ、アルファロメオはターボだけど6500rpmであることを技術の証とし、そしてMAZDAは他のメーカーがとらなかった道を進んでいる。
変革期のMAZDAは強い
MAZDAは3度BMWに助けられることになるのかもしれない。誰の目にも逃げの姿勢のBMWは、もう開発中枢がサプライヤーに呑まれてしまっているのだろう。MAZDAもアイシンAWなどの大手サプライヤーのミッションをそのまま買うだけという安易な選択をしていたら、もしかしたらスカイアクティブXは実現しなかったかもしれない(技術的に契約が気に入らなかったらしい)。
貧乏だからできること
あのBMWですらできることが限られているのに、MAXDAはなんでも自分達でやろうとする。カーメディア的にはコスト面で余裕がないから(笑)・・・なんだろうけど、フォード、PSAなどMAZDAの数倍規模のグループがあからさまにクルマ作りに後ろ向きだったりする中で、MAZDAこそが最後まで「俺たちの欲しがるいいクルマ」を作り続ける資質があるんじゃないかと思っている。だから応援したい。
次なるステージ
MAZDA、ポルシェ、ホンダ・・・そしてトヨタは自らの『中枢』を維持し続けている。ゆえにMAZDAは、911GT3、NSX、レクサスLCを相手にこれからさらに厳しいステージに突撃するんだろうな・・・ありがとうBMW。
南アフリカ生産なし!!日本には・・・
え?新型3シリーズは南アフリカ・ロスリン工場では生産されない!?・・・ドイツ、メキシコ、中国の3拠点。なるほどMAZDAと同じ戦略だな。MAZDAのスカイアクティブ第二世代により格上げされるアクセラとG30系3シリーズがガチンコになりそーだな。ゴルフを超えた!!とか騒がれていたトーションビームのアクセラも来月には予約が始まるらしい。
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