アテンザの評価上昇中(2013/1/30投稿)

   新型アテンザが発売されて2ヶ月が経過し、今週は2台も走っているのを見かけました。

 

  一方でスピンドルグリルの新型レクサスGSは見たことないですね。この前、新グリルのLSが停まってましたが意外に小さく最初はGSかと思いました。MC後のLSはやや迷走している節もあります。MC後のモデルカラーに何を思ったか「赤」を採用している。赤のLSというのは話題のピンクのクラウンくらいに、あり得ない(クルマのイメージを壊す)色ですね。もしかしたら同時期に出たアテンザを意識してレクサスは「ポップ」だとでも主張したかったのでしょうか?しかし新型アテンザの赤(ソウルレッドプレミアムメタリック)とLSの赤(レッドマイカクリスタルシャイン)は写真で見る限り、まったく意味合いが違う「赤」に見えます。

 

  
   アテンザが今回「赤」を採用してきたのは、デザインで最も力を入れてきたボディサイドのラインの造形にかんして、ボディが「赤」が一番かっこ良く際立つからです。アテンザを見ていると「赤」であることよりもボディラインのエッジ感に目が行き、「赤」であることの違和感は軽減されます(違和感などではなく肯定的な色です)。前モデルと比べてスリムになったことも「赤」にする理由かもしれません。2代目アテンザにも赤の設定がありましたが、まったくの不人気色でしたが、クルマを大きくして太さを無くした3代目は「赤」特有の重さが気にならなくなりました。黒い特徴的(BMW的?)なグリルとも相性がいいですね。実際BMW3の赤より断然に似合っています。

 

  
  一方でLSのサイドデザインには平面的なパネルが広がっています。LSに赤を塗り付けてると、見ていてちょっと気分が悪くなるような「赤」の塊になってしまいます。セダンで「赤」を前面に出せるデザインは歴史的快挙かもしれません。強いて言うならば、「赤」が似合うセダンと言えば、アルファロメオのアルファ166のような極めて特殊なデザインのクルマだけです。国産セダンには長らく難しい色だったと思いますが、新型アテンザはとても「赤」が似合うということで「セダンのデザインの限界」を超えた奇跡的存在だと言えます。

 

  LSのデザインももちろん良いのですが、なんだかんだでもっとも整合するカラーはやはりメタリックグレーだと思います。このメタリックグレーは今、硬派な日本車を中心に流行の兆しを見せています。硬派といえばスバル車ですが、レガシィB4とワゴン、インプレッサスポーツは「ダークグレーメタリック」がとても高級感があり(外装のオプションのマニキュアかもしれないが)、スバルの新しいイメージ色に成長しています。ほかにもホンダのフィットもグレーが一番似合ってます。

 

 

  新型アテンザはベストカー誌などのコラムにも登場し、概ね「日本車の救世主」という扱いになってますね。特に女性ライターからの評価が高い。ただこのクルマは高名なライターほど扱いに困るようで、気持ちでは絶賛したいのだけど、こんなに分かりやすいクルマを単純に絶賛したのでは面白い記事にならないと思うのかもしれません。女性ライターには「ドイツのライバルを超えた」という評価も見られますが、男性ライターはそういう評価の仕方はしないです。アテンザファンとしては女性ライター側の記事がもちろん嬉しいのだが、さらに記事を正確に書くなら「すでに前モデルからドイツのライバルを超えていた」が正しいです。