マツダが「CX-5」を一部改良 2.5リッターターボモデルを追加設定 https://t.co/5YRPozPwq5
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年10月11日
絶妙なタイミングで出たな・・・
いよいよCX-5に2.5Lターボが設定されました。まだまだ拡販が期待できる主力SUVゆえに、できるだけ選択肢を増やして多くのユーザーのニーズに応えることがさらなる販売増加と、報道され新たなグレードのレビューも書かれるので、注目を集め続ける効果もある。10月11日の同じ日にはスバルもXVにe-ボクサーを導入してますが、CX-5の方が取り上げられることが多かった。
どどーん!!26グレード!!
今回のCX-5の改良もまた、2.5Lターボ追加、特別仕様エクスクルージブ・モード追加、ディーゼルにMT追加、Gベクタリング・コントロールの進化版などなど一気に畳み掛けるように導入してきました。エンジン追加というよりもむしろ「エクスクルージブ・モード追加」と「MT追加」で、選択肢を増やそうとしています。エンジン、内装/快適装備の4グレード分け以外に2WD/4WDやAT/MTの選択肢を分ければ、マツダ車としては異例の26グレード展開。1つのボデータイプでこれだけの展開をしているのは他にはBMW3シリーズリムジン(29グレード)くらい。
ユニット4種類のファミリーカー
トヨタ・ハリアーが18、C-HRが9、日本に復活を果たしたCR-Vは12、エクストレイルは10。CX-5はエンジンが4種類あるので他のモデルよりも多くて当たり前なんですけども、ファミリー層向けのモデルにユニットを4種類用意するMAZDAの意気込みは素晴らしいですねー。来年にはマイルドHVやSPCCIの追加でさらに増えそうだ・・・CX-5はどーなるんだ!?
なぜレギュラー!?
・・・でマツダが国内導入した2.5Lターボなんですけどレギュラーです。トヨタがC-HRやカローラスポーツで1.2Lターボをレギュラー仕様で出してますが、どちらもボトムグレードで使われているエンジンなんだよなー。CX-5の立ち位置ならば、ハイオク仕様のクラウンに近いので、よりパフォーマンス重視のハイオク仕様を期待していたが、やはりファミリーカーの本分を忘れずにランニングコストが安くなることを重視したようです。
清水草一さんの黒歴史
日本メーカーが発売するレギュラーターボは、しばしばメンドーな問題が起きるんですよねー。レヴォーグの1.6Lターボが登場した時は、清水草一という有名ライターが、スバルとボルボの1.6Lターボを比べて日本と欧州どちらのターボがすごいか!!なんてクソな企画をやってましたっけ・・・。
欧州エンジン・・・どこにあるの!?
レギュラー仕様のスバルターボが、ハイオク仕様のボルボターボに完敗するってオチなんですけども、そもそもボルボ=フォードだった時代の1.6Lターボな訳で、もともとはフォード・デュラテック(マツダMZR)を使ったエコブースト・シリーズ。その中でも1.6Lターボは直4ながら出力ピークが6350rpmとかいうポルシェもぶったまげる高回転ウルトラターボユニットを実現しています。
マツダの実績
元々はフォードの指示でデュラテックをことごとく直噴ターボ化(エコブースト化)して、VWとともに欧州流儀のダウンサイジングターボを牽引する存在にまで押し上げたのは・・・なんとMAZDAの開発陣だったらしい(ワールドエンジンデータブックにハッキリ書いてある)。つまり清水草一のボケは、スバルのユニットとマツダのユニットを比べて「欧州の勝ち!!(日本の負け!!)」とか言っちゃってるわけです。しかもレギュラーVSハイオクの戦い・・・。
カーメディアのミスリード
さらに面倒くさいことは、その記事を私が知ったきっかけが、この「マツダアテンザ」を以前のフォーマットで投稿していた時代に、「マツダのターボ化について」の投稿にある人が、わざわざコメント欄に清水草一の偽善的レビューを貼り付けてくれたことでした。
考えない奴にコメントは無理
マツダを含め日本のターボはまだまだダメだ!!という論拠にこんなクソ記事が選んでしまったコメント者の能力不足ももちろんありますけど。プロライターって毒だよなー・・・と思う次第。そして「マツダもこのボルボみたいなターボエンジンを作れるようにさらなる努力をすべき!!」(それマツダの技術がベースなんだが・・・)とかドヤ顔で言っちゃうカーメディアに洗脳された人間のコメントには、しばしば『過剰防衛』してしまう。
マツダはターボをケチっている!?
まあカーメディアが全て悪いのです。IHI、三菱重工、ハネウェル(米の重工メーカー)、ボルグワーナー(米のサプライヤー)の4強がほとんどのターボチャージャーを作っているのに、日本メーカーの開発力が低いわけがない。ちなみにマツダはスカイアクティブ以降はハネウェル製を、ホンダはボルグワーナー製を使っている。トランプにぜひ知ってほしいことですねー。
カーメディアは何を思う!?
2013〜2015年くらいまでは、どの自動車雑誌を読んでも「欧州のターボは日本の10年先を行っている!!」とか書いてあったよなー・・・アホくさ。清水和夫、清水草一、木村好宏、鈴木直也、井元康一郎、端内端、中西孝樹あたりは完全にアウトだった。河口まなぶ、小沢コージ、吉田拓生はいまだに「欧州ダウンサイジングの優位」を主張している・・・彼らはあまりに遅れすぎていて「10年先」など語る資格はないと思うが。
マツダターボはカスライターのネタ!?
まあ、スペック的にまともに評価されないであろうマツダの国内向けターボ。どーせくだらないことを言い出すカーメディアが続出するんだろうな。4年前の清水草一レベルのレビューがどれだけ出てくるんだろう。またくだらない世論が形成されなければいいけど・・・。
主導権を取れるか!?
マツダの狙いとしては単純に復帰のCR-Vに『違い』を見せつけて主導権を取らせないってのが狙いなんでしょうね。エクストレイルも欧州向けにターボがあるし、来年にはRAV4がやってくる(ハリアーと同じ2Lターボ!?)。とりあえず323万円〜のCR-Vに対して、25T&LパケのCX-5は332万円。スペック&内装を考えると完勝かもしれない。
ホンダターボの美点
それでもさすがはホンダと言うべきか、シビック搭載のハイオク仕様の1.5LのVテックターボは182ps/6000rpmなのに対して、CR-V搭載のレジュラー仕様の1.5LのVテックターボは190ps/5600prm。排気量が小さいので、上までしっかり回してパワーを出しています。最大トルクはBMWの2Lターボみたいな24.5kg・m程度ではありますが。
前代未聞!?なガソリンターボ
それに対してCX-5は排気量が十分なので、回転数は抑えてトルク重視。230ps/4250rpmという国内で販売するガソリンターボではかなり低回転の部類に入る。狙いは4500rpm&42.8kgの狙ったスペックに収めることで、ディーゼル車とミッション関係の開発を統一したいのだと思われる。
高回転ターボも期待したい
ディーゼルと比べて走行性能を落とさずに静粛性を高める。けど燃費は負ける。そんなパラメータのユニットを求めるユーザーには恵みのエンジンなんだろうけどねー。このスペックなら慌ててアテンザ搭載や、MSアクセラ開発などしなかったのは賢明かも。
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