HONDA と MAZDA が相互牽制!?

 

 ホンダ・インサイト発表

以前から発売が予告されていたホンダの新しいDセグセダンとなったインサイトの日本版の発売が発表されました。気になるボデーサイズは、4765×1820×1410mmだそうで、GHアテンザと比べて全長が+30、全幅が+25そして全高が-30という数字に・・・。やや次の行き場を無くしているGHアテンザ、マークXのユーザーにとっては、サイズだけでもグラリと来る。

 

 

期待せざるを得ないサイズと設計

全高がGHアテンザやマークXよりもかなり低いですけども、ホンダ独自の低床技術でキャビン空間はしっかり確保されているのだと思う。グレイスHVやフィットHVはMCでバッテリーの搭載位置を床下にしたことによる低重心設計で走りがかなり良くなっていたけども、その方針がインサイトにも踏襲されていると思われる。HVのネガでしかなかったバッテリーを「走り」の武器に変えるなんて実にホンダらしいと思う。

 

 

2モーターの静粛性はサルーン向け

価格はまだ公表されていないですけど、3グレード構成であることが発表済み。ユニットのスペックはすべて同じで1.5Lに2モーターのハイブリッドユニット。ジェイドの1モーター版は6600rpmで131psを出す高回転型エンジンだが、モーター出力は29ps。それに対してインサイトは109ps/6000rpmのエンジンに2モーター合計で130psを出すアコード用のシステムが搭載されるようだ。1.5Lユニットでもあらゆる速度域で静かに走るサルーン性を重視したユニット何だろうな。

 

 

MAZDAの成功を横目に・・・

上の2つのグレードでは、マツダが東レから供給されてアテンザやCX-8のLパケで使っているウルトラスエード素材を張り巡らせたフィッティングになるようだ。一番上はレザーが標準装備でほぼマツダのLパケと同じ構成。他のモデルではレザーが標準のグレードは設定して来なかったので、Lパケが好調なマツダを見て決めたようだ・・・。

 

 

サルーン6兄弟

ホンダはいよいよサルーン6兄弟体制(レジェンド、クラリティ、アコード、インサイト、シビック、グレイス)となるけども、アコードが380万円〜で、シビックが265万円なので、300万円前半に全グレードが収まる、あるいはベースグレードは298万円!? アテンザ25SのLパケが354万円なので、最上級モデルは344万円とかになるのかもしれない。

 

 

旧マツダユーザーも狙われている!?

日本で使いやすいサイズな上、後席利用も申し分ないだろうし、インテリアの質感はアテンザのLパケとほぼ同じ。ただしシートベンチレーターはないかも。しかし燃費は1.5倍くらいは軽く良いのかも。リッター20kmとかいうマツダのディーゼルが高速でやっと出せる燃費がそのままインサイトの実燃費になる!?

 

 

マツダの対抗モデルは!?

しかしマツダもほぼ同じタイミングでディーゼル並みに高効率になるガソリンユニットを発売し、先代よりもひと回り大きいアクセラを発売する。Lパケは当然。気合が入っているので特別内装のグレードも用意されるはず。HVに匹敵する燃費でかつ高性能なSPCCIで4700mm級のスポーティな新エクステリアを得た、北米や中国で主流のセダンは、ちょうどインサイトと激突する運命にある。

 

 

スタートが大事

マツダの価格を見てホンダも決めたいし、その逆もまた然りなのだろうなー。後から新グレードを追加すればいいのかもしれないけども、売れ行きが読めない日本の中型車は、多くの場合は初期受注がモデルサイクルの半分にまで達するものも少なくないので、デビューのタイミングには両陣営ともに相当に気を使っているようだ。スタートでコケたらもう目も当てられない・・・。

 

Dセグは市場ポテンシャル十分

日本市場におけるホンダの狙いはGHアテンザ、マークXのユーザーのみならず、一番の狙いは大ブレークした3代目プリウスからの乗り換え需要だと思われる。月に3万台くらい売れていた先代プリウスユーザーはプリウスから乗り換え可能(燃費&ユーティリティでプリウスと同等以上)なモデルを求めているはず。カムリHVでは色々問題が・・・。

 

 

北米では・・・

北米では大異変が起きている。9月にとうとうマツダがブランド別で13位に転落。かれこれ5年以上は12位以内を守っていたものの、自然災害による創業停止のタイミングにテスラが大躍進を遂げてなんとあっさりとマツダを抜き去ってしまった!!

 

 

ホンダもマツダも・・・すでにパニック

昨年同月比で約500%アップという意味不明な成長を記録したテスラは、今後はあっという間に北米市場を駆け上がっていくだろうから、これからしばらくは13位がマツダのポジションになるのかな。いやいやBMWとメルセデスくらいは、次世代モデルで魅力をさらに増し、さらにアラバマ工場が稼働すれば倒せるんじゃないかと思う。しかし期待の新型MAZDA3の前にはさらなる強敵が立ちはだかっている。

 

 

モデル3に竹槍で立ち向かうのは無理

テスラが販売を伸ばしたモデル3は全長4694mmC/Dセグサイズのサルーン。価格は34000ドルでほぼアテンザの2.5LターボやBMW320iなどと同じ。40000ドルするAWDモデルは0-96km/hの加速が3.3秒でGT-Rか911ターボ並み!!というとんでもないスペック。マツダやBMWがターボユニットでいくら頑張ったところでどうなるパフォーマンスではない。しかも航続距離が500km以上!!!!そりゃ売れるだろうよ・・・。

 

 

 

ホンダとマツダの正念場

 発売2日で27万台受注したらしい(MAZDA6の最上級モデルと同じ価格のクルマが!!)。アクセラは1年かかって40万台売っているけど、いくら先進的なSPCCIエンジンであっても、この化け物に勝てる気が全くしない。ホンダもすでにクラリティやインサイトを北米で発売して、先進性をアピールしていて、クラリティもインサイトもそれぞれ2000台/月程度は売っているけど、モデル3は20000台/月売った。食われたのはもちろんシビックで昨年同月比で30%以上のダウン!!!!!!

 

ガソリン大国日本・・・。

そろそろ日本のしょーもないカーメディアから、ホンダやマツダは北米ではすでに時代遅れ!!みたいなキツイ報道が聞こえてくるかもしれない。・・・何だろうな、日本でセコイ後出しジャンケン大会とかやってる場合じゃない気がするなー。中国や欧州もテスラ・モデル3に押さえられたらどーする!?充電器が絶対的に足りないし、電気代が無駄に高い日本市場はホンダ&マツダにとっては天国なのかも・・・日本メーカーと電力会社連合が協力して少しずつ増やしている給電システムをテスラ車が堂々と使う茶番は避けられそうだが・・・。

 

「気がついたら全部EVになっているかもしれない・・・」

 

 

 

 

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