九州レクサスは日本で売れるのか!?

 

 

アテンザに黒歴史は要らない

マツダはすでに次世代モデルにおいて、「上級シャシー」なるものを用意していると公式に発表している。スカイアクティブ第一世代で緊急避難的にアクセラとアテンザのシャシーを統合してしまった結果、デビュー以来Dセグ世界最速と言えるレベルで拡販され、世界的な名声を得たGG/GHアテンザの威光にちょっと陰りが出てしまった。3世代目のゴルフは「黒歴史」とか言われているけど、同じ道を辿りつつある。

 

 

リバイバル・アテンザ

悠長に4大目ゴルフのような失敗作の延長はマツダには許されない。VWみたいな親方『イエーナ・ブルシェンシャフト』ではないし、ナショナルブランドとして無条件で支持される立場でもない。既存勢力に対する反逆、ネオ・グローバルを牽引するアジテーター・・・そんな役割が似合うMAZDAは、次の世代のアテンザは、5代目ゴルフのような復活の「リバイバル・アップデート」がテーマになる。

 

 

どっちになるんだ!?

5代目VWゴルフは、欧州フォード/MAZDAの技術を失敬したけども、復活を期すアテンザ(MAZDA6)もまた・・・どっちかをパクる形になりそうだ。ボルボ&吉利汽車か!?アルファロメオ&ダッジか!? どちらにせよ4輪DWB&マルチリンクはおそらく既定路線で、直6ディーゼルが「なし」なら前者のFFで、GG/GH路線へ回帰しますって話。「あり」なら後者のFRになってメルセデス&日産を倒しに行きます!!ってこと何だろうけど、これは究極の選択だなー。

 

 

FRで勝てるのか!?

FFの雄となってGG/GHのような世界征服が再び意図してもそれは二番煎じに過ぎない・・・15年前と同じことをやってる場合ではないかも。激変の自動車市場を考えると新鮮さに欠けるし、少々微妙なタイミングかもしれない。だからといってFRに新たに突撃してみても、すでにメルセデス&日産あたりには縦置ミッション、電制ステア、エンジン&電動ターボを含め『先行者利益』という意味で大きく差がつけられている。FRの売り上げが落ちているレクサスやBMWは残念ながらこのまま「斜陽」化して、フェードアウトするでしょうし、その結果メルセデス&日産(インフィニティ)のアライアンスは、今後しばらくはFR乗用車に置いて独占的立場になると予測される。韓国メーカー、キャデラック、アルファ&ダッジなど他のFR陣営は無策というくらいに全く時流に乗れていない。

 

 

勝てるのはMAZDAだけ!?

他のブランドのFRが死屍累々だとしても、もしかしたら

「MAZDAなら・・・」という期待もちょっとはある。MAZDAくらいこだわりがあるメーカーがやらなければ、メルセデス&日産に対抗できるFR車なんて金輪際出て来ないかもしれない。MZDAと同盟関係にあるレクサスやその衛星メーカーとなったBMWのFRが少々不甲斐ないので、今こそMAZDAが対抗馬に名乗りをあげるべきなのかもしれない。果たしてMAZDAの決断はどーなるのか!?

 

 

FRの負け犬レクサスがFFでシェアを伸ばす?

さてお隣の福岡県でワギャワギャと作られている「九州レクサス」ですが、もはやアメリカ人にとってのレクサスとはES、RX、NXの3台だけという状況であり、レクサスはもともとはアメリカ市場向けのブランディングに使われる商号だ。1989年当時はレクサスと言えばLSであったようで、アメリカの有名なジャーナリスト・トマス=フリードマンも「レクサスとオリーブの木」という代表作では、愛知県の田原工場こそが新しい時代の嵐を巻き起こす場所だと書いていたが・・・、30年経ってみてFRの高級サルーンの地位は、メルセデスのビジネス感覚あふれる巻き返しの前にすっかりLSの風は止んでしまった。

 

 

結局は日本車=FFなのかもしれない

アメリカ人に受け入れられたのは、やはり日本メーカーが得意とするFF分野の九州レクサスだった!!・・・まあ落ち着いて考えれば非常にアメリカ人らしい合理的な結論かもしれない。やはりアメリカ人は機能性を正確に分析している。前輪駆動は日本車、後輪駆動はドイツ車、AWDは・・・日本車、そしてタフなラダーフレームはアメリカ車という棲み分けが、デカイ市場で不思議なほどに固定化されたものになっている!? さて今後のMAZDAにはスポーツカーを除けば2つのシャシーが用意される。「2プライスマーケティング」が自動車業界にも広まっていて多くの乗用車メーカーは上下2つのシャシーを用意していることが多くなった。

 

 

2正面作戦

自己顕示欲の塊のようなMAZDAですから、たった2つしかないシャシーで、別々の2つの目標を追いかける暴挙にでるかもしれない。大いなる野望を持つならば、FRの上級シャシーでメルセデス&日産に勝負を挑み、FFの下級シャシーで九州レクサスと互角に対峙する・・・そんな腹づもりかもしれない。トヨタ/レクサスは他社OEMを除く自社開発モデルからトーションビーム(TB)を廃止すると宣言したけども、MAZDAはそのTBを使って九州レクサスを追い込む!?という荒技・・・ちょっとカタルシスを感じる展開だ。

 

 

次世代で何を意図するか!?

そのうちにインタビュー記事でMAZDAの開発主査が言い出すだろうけども。停滞期を打破する必要がある自動車メーカーが、次世代の主導権を握りたいならば、そのクルマ作りにはある種の「思想」が必要になってくる。70年頃には国内市場で壮絶なネガテイブキャンペーンが張られ、四輪からの撤退が現実味を帯びていたホンダは、自慢のエンジン技術を四輪の世界でも知ってもらうために、欧州で絶対に勝てるクルマを作るべく徹底的にクルマのレベルを嵩上げしてきた。その結果1980年代のホンダ車はあらゆる自動車先進国のメーカーにとって危険すぎる存在だった。日本の中型車が欧州で認められた初めての事例が3代目プレリュードであり、このクルマは今もイタリアやスペインのクラシックカーマニアに大人気だそうだ。当時のメルセデスやBMWの設計水準を考えたら、本気のホンダが作ったこのプレリュードは確かにスーパーカーだったよな・・・。

 

 

勝つメーカーは最初から決まっている

もう何度も書いているけど、2000年頃の廃業覚悟で腹を括ったMAZDAも欧州で勝つために、金井さんがスゴいクルマを作った。実際にデミオ、アクセラ、アテンザの全てが欧州で勝利した。あれだけ死に物狂いで戦って成功したメーカーは100年の世界の自動車の歴史を辿ってもほとんどないと思う。ドイツにもフランスにもさ・・・。吉利汽車がいくら資金をつぎ込んで頑張ったところで、デビューからわずか数年でグローバルで年40万台を売るクルマは作れないと思う。トヨタやホンダだって10年以上かかって試行錯誤の末にやっと達成できる数字だ。だけどMAZDAはアクセラとCX-5の2台で達成している。まさに奇跡としか言いようがない。そもそも日本で4番目か5番目くらいのメーカーが堂々と世界を市場にして現地のカーメディアがから高い評価を受け続けていること自体がありえないことなんだと思う。

 

 

新型アクセラは「自分との戦い」

今のMAZDAにとって、2000年頃のように無茶な技術盛り込みをしないと越えられない相手なんていない(フェラーリやポルシェと戦うわけではないし)。日本のカーメディアはこれから出てくるレビューで、新型アクセラがゴルフ、アウディA3、Aクラス、1シリーズに挑む!!とか散々に書くだろうけど、今じゃこの4車は日本ではアクセラ並みに価格を下げた新古車を売りさばいて、なんとか日本向けの割り当てを捌いているのが実情だ。一斉にグローバルでFMCするCセグ車の単体でアクセラを上回っているのはシビックしかいない(ゴルフやカローラは雑多な現地モデルやノックダウンのトータルの数字に過ぎない)。

 

 

九州レクサスに蹂躙されるとは思えないが・・・

九州レクサスの新星「UX」の導入で、おそらく陣営は日本市場や欧州市場でレクサスのシェアを倍増させることを狙っている。北米向けのNX、RX、ESではなかなか入っていけない市場をこじ開けることが、このクルマの使命であり、そこに跋扈する欧州メーカーとMAZDAを徹底的に叩き潰すべく作られている。TBを使う新型アクセラは対抗できるか!?まーなんとかなるんじゃないの!?

 

 

「レクサスが無敵すぎる件について・・・」

 

 

 

 

最新投稿まとめブログ