SUV屋MAZDAのピンチ!!RAV4はCR-Vより手ごわい!?

 

そろそろSUVの勝者が決まる頃?

世間一般でSUVといったらどのブランドのどのモデルが想像されるのだろうか!?MAZDA好きが手前味噌に考えれば、まあほぼほぼCX-5だと思うのだけど、それほど決定的な存在ではないのかもしれない。そもそもSUVのデザインに1番も2番もねーだろ、エスクード、ハリアー、エクストレイル、X2、ヴェゼル、3008どれも1番でいいかも。本気でデザインの格付けにこだわっているのはおそらくあのメーカーだけだ。

 

 

RAV4の日本ミッションは明確

「他社デザインを見下すスタンス」に熱狂するファンも多いブランドなんだけども、そんなガチなスタンスをあざ笑うかのように王者TOYOTAの新型SUVがいい感じな仕上がりでエクステリアはとても絶妙な「抜け」感を出してる。すでに雑誌に価格が書いてあったけど260万円かららしい。おーーーこれは完全にロックオンしてますね。本気のトヨタ・・・。

 

 

 

テリー伊藤におちょくられてましたー

いよいよ日本市場に登場(再上陸)する新型RAV4の直接のライバルとされるのが上の動画の2台。「M」と「H」を2台まとめてテリー伊藤とかいうウゼー業界人が某ゴシップ系自動車雑誌の連載でディスってました(「3列対決」なので「M」は8の方です)。まあ勝手にしろー(ティグアンでも褒めてればいいんだよ)なんですけども、テレビの人間だけあって読者の心理をよーく見極めて言葉を選んでいて「ファーストフード」と「職人の店」くらい敷居が違う。「M」はこだわり過ぎで、試乗会でもいつも説明がウザいってさ。最後にはどっちも俺には用はない!!ってさ。還暦ライターに多いけどテメーの主観なんて100%どーでもいいって若い読者は思ってるはずだ・・・。

 

 

高級SUVの王者

今のところ日本市場に限定すれば「M」は5も8も好調で、「H」に対しては優位に立っているようだけど、新型RAV4は「洗練されたプラド」みたいな独特の雰囲気がある。セダンやハッチバックが苦戦する日本市場は、結局のところ高級車に見えるかどーかの見た目(インスタ映え)重視の選択がされちゃう。街中でどれだけ存在感があって、かつ知性溢れるライフスタイルにマッチした上品なデザイン。前田さん率いるMAZDAデザインが得意とするところだけど、世間ではすっかりエリートなトヨタ社員は「自分のクルマ!!」のイメージでノリノリで作ってそうだ。

 

 

プラドもリニューアル!?

世界のマーケットの成長を見て、デザインをアップグレードしてきました。北米ではレクサスGXという名前で、最も似合わないスピンドルグリル車となってますが、他の地域では高級SUVとして販売を伸ばしているのが「プラド」。日本でも月に3000台くらい売れていてCX-8と張り合っている。CX-5&CX-8はMAZDAのほぼ全利益を稼ぎ出す「生命線」なのだけど、これまで直接対決していたハリアー&プラドのTOYOTA陣営に、いよいよ北米トヨタでナンバー1の販売を誇るRAV4(北米MAZDAの全部を合算しても勝てない)がやってくる。

 

 

なんかトヨタにイメージ負けしてないか!?

日本市場の車種を減らすと言っているトヨタが新モデルを投入してくるということは、このジャンルが最大の勝負どころだと考えているからだろう。MAZDAも早く補強しなければ・・・で中国市場のCX-4を投入するとか言われていたけど、代わってジュネーブMSで登場したCX-30が年内に日本でも発売されるらしい。

 

MAZDAもC-HRを狩りに行く!!

中国専用車(=一人っ子世代向け)のCX-4の車幅は1840mmあり、そのまま無造作に日本に放り込んでも勝ち目はないと判断したようで、新型MAZDA3と同じ1795mmに修正してきた。もちろんシャシーは新世代のものに変わっていてMAZDA3と同じエンジンラインナップになるようだ。日本市場でC-HR(229万円〜)をぶっ潰しに行くとしたら、1.2Lターボをスペックで上回る2Lガソリンモデルを230万円で投入する必要があるけど、MAZDA3の2.0ガソリンは247万円〜の設定なので、もしかしたらベース車よりもお買い得なSUVになるかもしれない。

 

CX-3の存在意義

藤原さんがインタビューで「なぜCX-3は苦戦しているんですか?」と訊かれ「CX-3を見にきた客がみんなCX-5を買ってしまうから」と答えていた。CX-3のデザインが研ぎ澄まされているのはそんな戦略上の意図があったんですねー。

なんで自然吸気!?

乗り味でMAZDAに負けないようにわざわざちょっと高回転寄りな2Lの自然吸気エンジン作ってきたレクサス。さすがに1.2Lターボじゃマツダには勝てないという判断に加えて、できればC-HRと差別化をしておきたいし、さらには発進ギアを備えたCVTがターボユニットとあまり相性がよくないのかもしれない。86がNDの販売に打撃を与え、スープラもそうだけど、トヨタの大蛇行によってMAZDAの商売がとっても険しいものになっている。3列SUVという「金鉱脈」を発掘したのはお見事だけど、プラドの販売が勢いづいてる。

 

徹底抗戦

UXに塞がれた道をこじ開けるためには、2.5Lガソリンユニットも動員してCX-30を「パフォーマンスSUV」としてPRしなければいけない。価格面でC-HRの下に潜るため1.5Lユニットの投入が計画されているらしい。せっかくマイルドハイブリッド化したのだから投入すればいいさ。藤原さんは「MAZDA3は厳しい」と言っていた、カローラが全部3ナンバーで出てくるって話だし、まあ今の話題性の高さからは信じられないけど苦戦しそうだ。来年のFR待ちのMAZDAファンの買い控えも覚悟しなければならない。SUV売れてくれるといいけどなー。

 

 

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コメント: 5
  • #1

    通りすがり (木曜日, 28 3月 2019 12:10)

    実は、今年度中の消費税UPを考慮して先日新型MAZDA3の先行予約をしてまいりました。で、そこで知らされた事なんですが、結局日本国内では北米で出されているSkyactiv-GのマイルドHVは販売されないと。店長さんが仰られた推測であすが「多分1.5や2.0のマイルドHVを出した場合、日本の走行環境的にはそこが一番適したグレードになってしまうので、利益率が高いXDや新型エンジンのSkyactiv-X(かなり割高)が全く売れなくなってしまうからだろう。」と。
    更には「Xの先行予約もしろと言われていますが、上から全く情報が送られて来ない上に、社内研修の試乗会ですら誰も乗っておらず、環境仕様エンジンなのかスポーツエンジンなのかすら得体の知れない物を私はお客様にお薦めできない。」と憤っておられました。現行アクセラ販売当初の「XDは2.2のLパケのみ」「CX-3はXDのみ」といった今までのMAZDAの失敗した販売戦略にもディーラー側は多大な迷惑をかけられているらしく、今回マイルドHVを出さなかった事に関しては「年次改良で出すか出さないかの情報すら下りてきていないので、新型MAZDA3に関してはガソリン車すらお薦めできない。」と呆れていました。
    CARDRIVEGOGOさんは以前から、「北米で出している2.5ℓや2.5ℓターボも出そうよ」と、Skyactiv以降のMAZDがスポーツモデルを出さない事に批判的でしたが、今回はそれに加えて「海外では出している環境仕様のエンジン」すら出さない事に、何というかユーザーに対するMAZDAの「驕り」の様な物を感じてしまいました。
    正直、そんなにXとマイルドHV+Gとのカニバリが懸念されるのなら、いっその事Skyactiv-Xは完全なガソリンエンジンの最上級スポーツモデルにして、今回から外された2.2XDとの「ガソリン、ディーゼルの最上級スポーツモデル2本立て」にすればラインナップに華が出るし、下位グレードとのハッキリした差別化ができるのにと思いました。
    それにしても今のMAZDAは売り方下手ですよね、ある意味国内メーカ随一と言えます。

  • #2

    たけしきよし (木曜日, 28 3月 2019 14:18)

    通りすがり さん
    そんなもん皆思ってことなんだよ。
    知ってることなんだよ。

    ただ、できないんだ。やりたくてもできないの。
    世の中にはできることとできないことがあって、それはマツダにはできないんだよ。

    小さい会社ならではのやり方と言うものを一本の柱に据えてそのメリットを生かしてなんとか生き残ろうとしてるのがマツダだ。
    当然というのもおかしいけど、小さい会社のデメリットが当然ながらあるだろ。小さい会社であるマツダには、通りすがり さんが提案してるようなことはほぼ不可能なんだよ。

    具体的になんでかは広島行って自分で調べろ。

    お客様は何言ってもいいという権利はあると思うが、物事わかった上で言わんと、自分の程度の低さを露呈することになる。

  • #3

    一般通過爺 (木曜日, 28 3月 2019 14:40)

    日本より台数の出ない国でもマイルドHV 2L、2.5Lのバリエーションがある時点で舐められてるとしか思えない感

  • #4

    通りすがり (金曜日, 29 3月 2019 01:17)

    一般通過爺さん
    そう、それですよね。
    海外の明らかに日本より市場規模小さい国でも、そういうラインナップですしね。
    たけしきよしさんは「小さい会社だから仕方がない」と擁護していますが、こちらが望んでいるのは「北米の様なハイパワー版を出せ」とか「他社で出してる様なストロングHVやシリーズHVを出せ」と言っているわけではなく、今ある技術を出してほしいと言っているだけなわけで。
    販売戦略に関しては、実際アクセラとCX-3で失敗しているわけだから、会社規模で擁護するのは無理があると思います。

  • #5

    CARDRIVEGOGO (金曜日, 29 3月 2019 14:42)

    #1〜4のみなさまへ
    それぞれにMAZDA愛を持ったコメントに感激しました!!ブログ書いててよかったなー。ありがとうございます。

    やはりMAZDAは「客単価」にこだわっているのは間違いないようですね。日本市場では皆様のようなコアなファンに、アクセラではなく上級車種を選んでもらう戦略がラインナップ選択に露骨に出てしまってる!? マイルドHVは追加投入だとは思いますが、Xの需要が一巡する?2021年くらいにブランド全車電動化みたいなことを宣言していたので、自然吸気エンジンを買うなら最後のチャンスだとは思います。アクセラかアテンザ(GJ)か・・・。輸入ブランドから奪い取ったユーザーに再びMAZDAを買ってもらうためのFRシャシー投入は価格設定も絶妙になる!?MAZDAの奮闘を微笑ましく見物したいと思います。