山内一典の10点をゲット 「エモーショナル」なMAZDAに栄誉!!

 

今年の日本COTYは・・・

日本カーオブザイヤーは歴代のロードスターが受賞(NA、NC、ND)するなど、マツダ関係者にとってはかなりのモチベーションになる賞レースだと思う。今年もあれだけの「ステマ系」カーメディアからの執拗で的外れなことも多分に入った批判が浴びせられたにもかかわらず、結局は「消去法」そこそこの点数が集まってしまった。60人の審査員のうちのかなりの数が否定的なレビューを出していて、当然にMAZDA3に今更に10点を入れるわけにはいかないのだけど、0点にする勇気がある人もほとんどいない。マツダの定期専門誌が2あって、BMWが0の時代ですから・・・。

 

 

山内一典とは!?

60人の審査員の中でも特に山内一典氏の「10点」の行方が気になっていた。この人のレビューなんて読んだことないと思うが、「グランツーリスモ」の開発者で巨万の富を得た自動車マニアとして参加している。小沢コージさんの2008年に発売されたインタビュー本によると、2008年の段階でシリーズ累計5000万本を超えているのだからそりゃ911GT3やAMG・SLやフォードGTも2台も買えちゃう。

 

 

クルマ選びのセンスが光る

ポルシェ、AMG、フォードと選んでいる高性能車からわかるように、技術的な先進性を追求するスタンスなのだと思う。60人の中で最もアグレッシブで、マツダファンの趣味にも合った選考が期待できそう。デミオ、ロードスターが連続受賞した際には、どちらにも「10点」を入れていて、ここ数年を見ても昨年はBMW・X2(ただ一人10点!!)で一昨年はレクサスLC。どちらもマツダファンにもとても気になるモデル。ブレないですね。マツダファンから見れば一番信頼できる審査員だ。何と言ってもライターじゃないところがいい。

 

 

ライバルは・・・

そんなブレない山内一典氏がMAZDA3に10点を入れるのかどーか!?に注目していました。強力なライバルはBMW3シリーズ。「自分の愛車にするなら!?」って考えると「MAZDA3」と「3シリーズ」のどっちを選ぶか!?ディーゼル同士だったら320dだけど、やっぱり買うならスカイXかなってところか!?3シリーズ以外ではデザインがスポーティかつ欧州っぽいモダンさを深めてきたAクラスとカローラもあるかもしれない。山内さんはかなり見た目重視な選考をしているように思える。現行プリウスのアグレッシブなイタリアンデザインにも「10点」を入れていた。

 

 

MAZDA3が見事受賞

「山内一典COTY2019-2020」の結果はMAZDA3「10点」、BMW3シリーズ「5点」、トヨタRAV4「5点」、ジャガーIペース「3点」、ジープ・ラングラー「2点」で見事にMAZDAの勝利!!昨年CX-8が「0点」だった汚名を晴らした!!・・・が単純には喜べない。他の審査員が「なかなか」のメンバーなので10ベストカーそのものが山内さんの理想とはだいぶ違ったものになっているのでは!?

 

 

本当の10ベストカー

改めて「山内一典COTY」の10ベストカーを勝手に選ばせていただくと、

「MAZDA3」

「3シリーズ」

「スープラ」

「スカイライン」

「ポルシェ911」

「テスラモデル3」

「プジョー508」

「ホンダ・インサイト」

「レンジローバー・イヴォーク」

「アウディA6」

くらいが丁度良さそうだ。

 

 

MAZDA第7世代の実力は!?

果たしてこのメンバーでMAZDA3は「10点」取れるの!?ちょっと相手が悪いかも。「MAZDA3」と同じCセグをベースにしているモデルも他に4台あるけど、「モデル3」「508」「インサイト」「イヴォーク」のいずれもが、Dセグと同等の車格に見えるような工夫を施してあり、いずれもMAZDA3より格上に見えてしまう。

 

 

MAZDAに世界で戦う準備はあるか!?

日本のユーザーのクルマを選ぶ目はシビアだと思うけど、ライバル関係を考えると日本市場は「ぬるま湯」と言っていい。とりあえず堂々と10ベストカーに出てこれるくらいに売れているクルマ同士で比べれば、操縦性、安全性、高速巡航性からデザインに至るまでマツダ車は他車を圧倒できる立場にある。国沢が10年遅れで「トーションビームがあーだこーだ」言ったところで、マツダからトヨタやスバルに乗り換えたいなんてこれっぽっちも思わない。

 

 

スカイXだけが今のMAZDAを支えている!?

しかし日産、ホンダが世界市場向けに作ったモデルや、スープラを含む、海外メーカーが手掛けるグローバルマシンばかりの10ベストカーの中で、MAZDA3は日本市場ほど楽々と存在感を発揮することは難しそうだ。それでも320万円〜のスカイアクティブX搭載モデルならこの強烈なライバルの中で輝くことができる。400psのスカイラインや、911と並んでもその存在意義が霞むことはないだろう。

 

 

再び世界を制す

何だかんだ言われているけど、マツダは「スカイアクティブX」を市販化して良かったと思う。現状では次世代モデルはセカンドラインとなるFF設計「スモール商品群」しか発売できていないけれども、堂々と世界に存在感を主張できている。2021年発売の予定が延期されてしまったようだけど、第5世代で途絶えてしまっている「本気のマツダ」が再び市場に舞い降りるのを楽しみにしている。このブログでなんども書いているけど、第5世代MAZDAは「金井のアテンザ」によって世界征服を果たした。

 

 

ちょっと目が覚めた!?

2012年からの第6世代もCX-5というスーパースターを生んだ。史上最速くらいのスピードで年産40万台越えを果たした。これだけ簡単に売れてしまうとそりゃ目算も狂うかもしれない。「ラージ80万台、スモール120万台」という途方も無い数字が公式に出された頃(2017年)は経営陣も正気を失っていたのだろう。2019年10月に修正され「ラージ」が半減されブランド全体で160万台の予測に変わったようだが・・・。

 

 

「本気のマツダ」が世界を変える!!

マツダの目指す「ラージ」とは、ポルシェで言うところの「マカン」「カイエン」「パナメーラ」「パナメーラ・スポーツツーリスモ」のようなモデルで構成されるらしい。直列6気筒のディーゼルとスカイアクティブXの2タイプのエンジンだけで出てくれれば、そりゃすごいことだ。12気筒のスカイXまで構想しているなら、もはやレクサスなんてクルマ好きからは見向きもされなくなる!?日産もホンダもスーパーカーを今後は作り続けるらしいので、日本を代表する「クルマ作りの老舗」としての地位を確立するためにも、決して諦めずに、高い理想を掲げた「ファーストライン」を日本を含むグローバルで展開していただきたい。

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コメント: 4
  • #1

    Ueda (水曜日, 11 12月 2019 07:50)

    しばらくコメントが読めなくて、残念でした。切れのある発言、また期待しています。

  • #2

    CARDRIVEGOGO (水曜日, 11 12月 2019 22:25)

    ありがとうございます。励みになります。

  • #3

    kenya_na (金曜日, 13 12月 2019 00:24)

    しばらく更新をなさっていなかったので、何かあったのかと気になっていました。久しぶりに読ませて頂けてよかったです。気分がスカッとする記事を、これからも楽しみにしております。

  • #4

    CARDRIVEGOGO (土曜日, 14 12月 2019 03:27)

    ご心配おかけして恐縮です。
    ご期待に沿えるかわからないですけど、
    頻度を上げて書きたいと思います。