MAZDA・RX-VISIONがついに市販化!?ただし納車は来年・・・

 

ついに伝説のデザインが発売

2015年の東京MSで公開されたMAZDAのコンセプトカーRX-VISIONが2020年になってやっと市販車として発売されました(?)。納車は2021年からになるそうです。さすがにコンセプトカーよりはだいぶ「イモっぽく」なりましたが、それでもこれだけのクオリティのエクステリアを備えたグランドツーリングモデルは、世界の超高級ブランドを見渡しても見当たらないですね・・・。

 

 

なぜかイタリア生産

生産工場は府中でも防府でもなく、欧州だそうでイタリアの片田舎エミリア=ロマーニャ州モデナ県にある提携工場で手作りされるらしい。モデナ県の面積は神奈川県とほぼ同じだけど、人口は島根県とほぼ同じくらい。人口密度も広島県332人/平方kmを下回る255km/平方km。これでもイタリアを代表する自動車工業の中心地なんだそうだ。日本に限らず過疎化に怯える地方に希望を与える会社MAZDAですから、そのコンセプトに共感したファンの想いを裏切ることはありません。現地では新型コロナが深刻だろうけどMAZDAがいれば再建も捗るだろう・・・。

 

 

コンセプトにかなり忠実

市販版のエクステリアの特徴は、北米版MAZDA6に準じた「鉄格子グリル」が採用されている。国内向け仕様のグリルより北米ユーザーが好きそうな「鉄仮面ペルソナ」調です。グランドツアラーブランドとしてはアストンマーティンがこのタイプのグリルを使っている。ヘッドライトは完璧にボルボの意匠を拝借してしまったようだ(パクるな!!)。水平方向で真横に1本ラインが入っている。ボンネットの開口部をじっと見つめるとMAZDA3にも見えます。ブランドイメージを牽引するMAZDA6、MAZDA3の要素を随所にさりげなく盛り込んであります。

 

 

WCOTY2021デザイン賞は当確

リアの造形はジャガーを思わせるダイナミック過ぎる断面を採用。メチャクチャ複雑そうな面構成なのに、あらゆるパーツ類の配色も素晴らしく、非常に統一感があって全然ゴチャゴチャした印象を与えない。ジャガーXJとFタイプをよく研究してますね。それにしても来年のWCOTYデザイン賞もこのクルマで絶対に獲るという意気込みがすごい。デザイン賞を独占しているボルボ、ジャガーランドローバー、アストンマーティン、MAZDAの「旧フォードグループ・デザイン集団」の良いところを結集して審査員ウケを良くしている。今年のような「僅差」ではなく「圧勝」&「必勝」を目指しているようだ。

 

 

 

 

肝心のエンジンは・・・

デザインはともかく「次世代ロータリーエンジン」は完成したのだろうか? 自社の技術を公表するのが大好きなMAZDAだから市販車に載ることが決まったら、すぐにオフィシャル発表があるはず。欧州メディアによると、ひとまずロータリーの搭載は後回しで、デザインの賞味期限が切れない内に市販化をするために、可能な限りロータリーに近いスポーティなエンジンを搭載しているようだ。なんだそれ?ロータリースポーツじゃないじゃん!!

 

 

代替エンジンはかなり良さそう

英語が苦手なのだけど、ロータリーに変わって搭載されるという「スポーティ」エンジンのスペックを調べてみた。ちょっとびっくりなのは直噴ターボというありきたりな設計なのに、最高出力域が8000rpmという高回転型。GT-R、ポルシェターボ、シビックtypeRなどの最強クラスユニットの次元を超えていて、市販車ターボエンジンの中では世界最高なのでは!?ボア✖️ストロークは86.5✖︎83.0mmとなっていてこれはMAZDAの伝説のエンジンMZR2.0とほぼ同じだ!!さすがファン心理をよくわかってますね。

 

全高は少し上昇

ボデーサイズは4656✖️1974✖️1301mmでホイールベースは2670mm。ほぼコンセプトモデルと同じ数値だが、全高だけは50mmほど上げられている。さすがに市販車でコンセプトのままの1200mm台だと居住性に難があると思っていたが、これならばドイツのラグジュアリークーペくらいのくつろげる空間は確保できそうだ。

 

久々のクーペだけど完成度高い

ロータリーではないけど、エンジンも可能な限り良いものを選んでいるし、MAZDAにとっては久々の2ドアクーペだけど、居住性などラグジュアリーブランド的な配慮にもうまく対応している。コンセプトがあったとはいえ、いきなりこんな完成度が高そうなラグジュアリー・クーペが作れるのがすごいね。レクサスLCやBMW8シリーズなど視界に入らないくらいの出来栄えはお見事というしかない。

 

 

オランダ企業と提携?

できることなら日本生産が良かったけど、どうやらOEM供給の関係でイタリア生産になった模様。供給先はオランダ・アムステルダムに事務所を構えていて、年間販売1万台程度にも関わらず欧州ではちょっとばかり有名なスーパーカーブランドらしい。そして来年から納車される日本向け発売も、わざわざそのブランドと通して行うらしい。まあ仕方ないかな・・・関東MAZDAのディーラーでこれ売るのはどう考えても無理だし。ユーノス(日本)、クセドス(欧州)、アマティ(北米)を潰さないで残しておけば・・・。

 

 

無事に製品化されて良かった

2015年の発表から4年半。2017年の東京MSでクーペボデーの進化形を見せ、ドイツブランドに囲まれたフロアで集客でもクオリティでも完全に圧倒したデザイン(2019年はドイツブランドがヘソ曲げて揃って出店せず)がやっと具体化した。もしロータリーが搭載されていれば「ユーノス・コスモの復活」なんだろうけど、MAZDAにとっては幻に終わったアマティ1000に搭載予定の4L・V12エンジンと同じ排気量のV8ターボエンジンが搭載されるのは感慨深い。OEMなのに価格は2682万円!!従来のMAZDAの価格帯から見ればビックリだけど、それくらいの価値はありそう。ロータリーが完成したらMAZDA直売で半額以下になるといいな・・・。

 

(最後まで下らないジョークにお付き合いいただき感謝します)

 

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