マツダEVのMX―30、国内はガソリンエンジン車を先行発売 年内計画 https://t.co/9l0bbW49MW
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) June 11, 2020
コロナによる嬉しい誤算!?
「CX-4国内発売予定」など、結構な頻度でガセネタを繰り広げてきた「中国新聞」のMAZDA情報だけども、これは何だか本気でやりそうな気がする。電気自動車として発表されていたMX-30が、この6月に欧州向けにラインオフしたけども、どうやら予定通りに欧州に納入する目処が立たないのだろうか、モーターではなくて、G、D、Xのどれかのエンジンを搭載したモデルを年内にも国内市場に投入の予定だそうだ。
このクルマはカッコいい!!
確かにMX-30は日本市場で正規販売される国内メーカー・輸入メーカーのSUVの中でも、デザインで際立つ個性を十分に発揮できているので、200万円台でGとD、300万円台でXが発売ならば、トヨタはもちろん国内SUVマーケットで存在感を示しているランドローバー、ポルシェ、ボルボ、プジョー、MINIなどの輸入ブランドからも予想以上にユーザーを奪いそうな気配すらある・・・。
MAZDAの人気車種になる!?
サイズや居住性・ラゲッジなどはほぼCX-30と一緒のようだが、サイドのドア形状が大きく違う上に、コンセプトカラーも見事に棲み分けられている。日本の他社大手メーカーでは次々と車種統合が進んでいたりする中で、メルセデスやBMWのようなラインナップ陣取り合戦とまではいかないけど、クオリティを損なうことなく車種拡大を進めることでブランド全体が濃く・華やかなものになりそう。MAZDAにとっては大きな転機になる経営判断かもしれない。
SUV作り分けブーム
BMWのX1とX2
メルセデスのGLCとGLCクーペ
レンジローバー・イヴォークとジャガーE-PACE(※MAZDAシャシー)
フィアット500Xとジープ・レネゲード
プジョー3008とシトロエンC5エアクロス
ハリアー(新型)とRAV4
などなどほぼ同サイズで生産される「双子SUV」は、デザインの振り幅も大きめで日本市場でスマッシュヒットを遂げたり、ブランドの屋台骨になっているモデルも多い。
潰し合いではない!!
情報通りにCX-30とMX-30を同じパワーユニットで併売することになれば、「多くのカーメディアは旧態依然な狭い見識のままで「ビーエムの真似」「ブランド内の潰し合いが起こるだけ」などの否定的なニュアンスで書くだろう。もはやカーメディアは日本市場のクルマ文化にとっては、「疫病神」くらいでしかないわけで、カネを持っているハイセンスなユーザーは認知すらしていないだろうが。
BMWの「メジャーリーガー」
MAZDAが意識しているかどうかわからないけど、BMWは同サイズSUVの併売戦略において、従来(90年代まで)の「クラフト&プレミアム」のイメージを取り戻そうとしていて好印象だ。X1とX2の作り分けを全く吟味しようともしない日本のファンも多いみたいだけど、X1もX2も北米市場に投入されているBMWブランドの「1軍」だ。2.5Lガソリン187psで25000米ドルくらいの価格の CX-5に対して、X1とX2は2Lターボ240ps版だけの販売で35000米ドルで実にプレミアムブランドらしい威厳を見せている。これなら10000米ドルの価格差は全く違和感はない。
ビーエムの努力を称えたい!!
日本市場のBMWの「定価」はやや割高感がある。せいぜいMAZDAの同クラスモデルに、差別化の意味で50psくらいの余裕を持たせてBMWのSUVが100万円程度高いくらいなら納得できるけど、その限度をいくらか超えてしまっているようだ。実際にはダブついた在庫車が程々の適正価格(300万円前後)で新古車販売されている。「FRじゃないBMWは要らない」というポリシーは尊重するけども、BMWがX1とX2の作り分けでみせた「コダワリ」はMAZDAファンなら響くのではないだろうか!?
良いクルマを作る姿勢
現行のX1はFF化によりスタンダードなSUVとしての「戦闘力」が一気に向上した。デビュー以来人気のモデルではあるが、スペース効率に優れる日本メーカーのSUVと同じような使い方ができるBMWになった。今後はさらにブランドの屋台骨になることが予想される中で、BMWの本流ではないFFモデルであったとしても絶対に「勝ちたい」という気持ちが現れている。X2という派生モデルを作ることで、BMWはSUVの研究において他社に先行していることを宣言したかったのだろう。
BMWの活路
FR時代のX1よりもFFになったX1やX2の方がハンドリングが楽しいクルマに仕上がった。とんでもない意見に聞こえるかもしれないが、3シリーズも思い切ってFF化してみるのもいいかもしれない。福野礼一郎さんが書いていたが、3シリーズを1300kgまでダイエットさせろ!!がドライビングを心から愛する人々の声だ。カローラをトヨタ86(1250kg)と同じくらいの重量に抑え、ダイナミックフォースの2L版を積めばFFでも十分に楽しいクルマになるだろうし、それをBMWから3シリーズとしてOEM販売・・・はさすがに「伝統」への冒涜か!?
ビーエムを追え!!
2019年は消費増税などもあり、日本市場では10%も販売が減ってしまったBMWだけども、広がったラインナップのそれぞれの領域で野心的な変化を見せている。「M」「上級サルーン」「上級SUV」への新技術の投入に熱心なだけでなく、「無印BMW」のボトムグレードに位置するX1とX2による「量販SUVの作り分け」は、HONDAやMAZDAがやりそうなことだけど、お互いに他社を見合うところがあってなかなかやり切れていない。
トヨタの作り分け
CX-30とMX-30を併売?する噂のMAZDAだけでなく、TOYOTAもRAV4とハリアーを堂々と並べた。おそらく同一ラインで混流生産するのだろう。自慢の最新CVTを備えたTHSと、ダイナミックフォースエンジンのパワーユニット2本立て。アグレッシブ(BMW?)なデザインのRAV4と、ラグジュアリー(メルセデス?)なハリアー。マーケティング至上主義でデザイナーの人格を認めないメーカーらしい作り分けだ・・・。
アライアンス?それとも全面戦争?
トヨタとMAZDAには全貌が明らかになっていない秘密のアライアンスがあると噂されている。2019年以降に発売されたSUVを見えてもロッキー&ライズ、CX-30&MX-30、RAV4&ハリアー・・・とまあ見事なまでにサイズで仕分けられた印象はある。それと同時に今後C-HRはどうなるのか?CX-5サイズのFFは残るのか?など全く予想がつかない。FR化されてCX-50やCX-80となったら、トヨタへもOEMがあるのだろうか!?
デザインが良すぎるから・・・
2代目CX-5とRAV4復帰の発売時期が接近し、ダンピング合戦でかなり険悪な雰囲気もあった両社なので、感情的なしこりは簡単には消えないだろう。C-HRとRAV4に相当にヤラれた感があるMAZDAにとっては、新型ハリアー発売のタイミングで市場を惑わせる怪情報を流して牽制しているだけなのか!?それとも本気でハリアーをぶっ潰しに行くのか!?まあエクステリアの比較だけでMX-30の圧勝というくらいに先進性を感じる。MAZDA幹部が「これは勝てるぞ!!」と思ったとしても何ら不思議ではないが・・・。
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